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小博打のススメ(先崎学) [本の紹介★★★]

 4、5年ほど前に読んだ本ですが、最近読み直しました。面白そうな遊びをチラつかされると、わくわくする。
 著者は棋士。
 本書で取り上げられているのは麻雀、サイコロ博打、カードゲーム、おいちょかぶ、手本引き、カジノ、そして将棋。将棋は強弱がはっきりするため賭け事にならないが、練習のために指す際には昼飯などちょっとしたものを賭けて、相手に本気を出してもらうようにしているらしい。
 上にあげた中でもっとも興味を惹かれたのは、手本引き。1から6まで数字で「親」が選んだものを当てる、というだけだが、それまでに出た数字をもとに駆け引き(というか疑心暗鬼的循環思考)が面白そうだ。親が数字を選ばず、サイコロでやるものもあるそうだが、こういうのは運だけでは面白くない。
 手本引きは本格的なヤクザ博打だ。手本引きをやっていると、確実に賭博の罪で逮捕されるという。今では手本引きをやる賭場はほぼ皆無であり、それ以外の賭場も衰退気味らしい。
 思うに、博打うちの表芸である博打は黙認すべし。伝統的博打は(文化保護も兼ねて)博打うちの収入源として保障してやり、一方犯罪以外の何者でもない行為を徹底的に取り締まるほうが、ヤクザにも我々にも良い。

小博打のススメ (新潮新書)

小博打のススメ (新潮新書)

  • 作者: 先崎 学
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 新書





タグ:文化 裏社会
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