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洞穴学ことはじめ(吉井 良三) [本の紹介★★★★]

先週末より風邪です。本の整理も結局やっていません…。
さて。


洞穴学ことはじめ (岩波新書 青版 688)

洞穴学ことはじめ (岩波新書 青版 688)

  • 作者: 吉井 良三
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/04
  • メディア: 新書


 たまたま無料で手に入る機会があったからもらっておいた本。タイトルからは興味を持つこともなく、洞穴の形成か何かがテーマと思い込み数年以上開いてもいませんでしたが、何と無く見ると内容は生物学。
 ざっと7割が生物学、そのうち8割がトビムシの話。生物以外の残り3割は洞穴探検等のお話し。初版の発売は1968年であるからかなり前の話ですが、国内では未開拓だった洞穴探検と、洞穴の研究、その具体的テーマとして洞穴の生物学を研究する、生物学者の著者。
 生物学の研究はまず記載から始まる。簡単だからではなく、まず生物名を確定することで、研究材料として特異的に取り扱うためだ。そして研究は進み、洞穴に固有のトビムシを発見する。そしてその分布から、日本列島形成との関連へと、連想は進む。
 人間の活動の気配も色濃く感じる、良書。


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