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ジャガイモのきた道 ―文明・飢饉・戦争(山本紀夫) [本の紹介★★★★★]


ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争 (岩波新書)

ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争 (岩波新書)

  • 作者: 山本 紀夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 新書


 今日はお勧めの一冊を紹介しよう。
 2008年(岩波新書の当たり年かと思っている)に出された、ジャガイモの歴史の本である。著者は農学博士であるが、学者としての専門は民族学である。
 同時期に中公新書からもジャガイモの本が出版されているのを書店で見たが、長時間立ち読みし内容を吟味した結果、本書を購入した。
 話はジャガイモの原産地アンデスに始まる。野生の小さなジャガイモが自生し、その一部が栽培品種化されている。文明の発生条件としては、一般に保存性の高い穀物を主食とすることが必要とされるが、アンデスの高地ではとうもろこしの栽培も困難である。かわりに、乾燥させて保存性を高めたジャガイモを主食とし、独自の文明を発達させた。
 現地での栽培、扱われ方、消費の様子など生活の中での具体的な使用に、多くのページが割かれている。毎日、ほぼ三食とも、ジャガイモを食べているのだ。それを支えるため、農耕技術も高度に発達している。有名な階段状の耕地も、標高の高い地域では大半がジャガイモ用である。
 また、ジャガイモが欧州にわたり、やがて日本にも伝わり、国内での広がりの様子も述べられている。
 民族学という言葉にときめきを感じる人なら、絶対に喜ぶ一冊である。


参考図書
ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 (中公新書)

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