医学の歴史(小川鼎三) [本の紹介★★]
解剖学の専門家が、古代より近代までの医学の歴史を概説。解剖学者らしく、治療法よりも人間の体に関する知識の変遷を中心に論じている。西洋から日本まで、長い期間をあつかっているから、断片的知識の羅列というイメージはぬぐず、特に西洋に関してはその傾向が強い。しかし東洋、特に日本に関しては比較的多くのページを割き、江戸時代後期以降の学問追求に人生を注いだ先人たちの呼吸も感じることができる。
2009-12-06 19:50
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