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昭和天皇と鰻茶漬 陛下一代の料理番(谷部金次郎) [本の紹介★★]


昭和天皇と鰻茶漬 陛下一代の料理番 (文春文庫)

昭和天皇と鰻茶漬 陛下一代の料理番 (文春文庫)

  • 作者: 谷部 金次郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/03/12
  • メディア: 文庫


 筆者は、昭和天皇の在位期に料理番をつとめた。というとかなりの高齢者に思えるが、戦後生まれの人物。昭和天皇の逝去の後、退職し、メディアにも露出しているらしい。
 自伝的な随筆だが、食をめぐり昭和天皇の人柄がしのばれる。タイトルにある鰻茶漬の話は少しだけ。通常は食べ物のリクエストをされない昭和天皇だが、鰻がお好きで、鰻がでた数日後には鰻茶漬けを所望されたらしい。
 新書のような内容を求めると軽すぎて拍子抜けするが、読み口自体は軽くてなかなか楽しかった。


タグ:天皇 日本史
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できる人の書斎術(西山昭彦) [本の紹介★★]


できる人の書斎術 (新潮新書)

できる人の書斎術 (新潮新書)

  • 作者: 西山 昭彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 新書


 いくつかの書斎の実例を示しながら、書斎を持つよさと書斎設計のこつが紹介されている。一人の時間をすごす空間があることが、仕事やその他の活動の上でも、家族との円満な関係を過ごす上でも重要らしい。スペースがないところでも、パソコン置き場から書斎コーナーを広げていけばいいのです。
 もともと一人暮らしの私にはあえて自分の空間をつくる必要ないでしょうが、それでも仕事のために機能的で整理された空間を持つことは大切でしょう。そう考えて、掃除を始めました。
 書斎の効用に関しては繰り返しの感もあり、薄っぺらいという印象も否めませんが、逆に言えば軽く楽しく読める一冊です。



タグ:生活
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ヤクザに学べ!男の出世学(山本重樹) [本の紹介★★]

新書ではないが、文学ではないので紹介させてもらいます。最近、他の新書を読みきってはいないので。

ヤクザに学べ!男の出世学 (ちくま文庫)

ヤクザに学べ!男の出世学 (ちくま文庫)

  • 作者: 山平 重樹
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫


ヤクザ関係の書物を出している著者。特に「ヤクザに学ぶ○○」系は軽妙で読みやすい。ちょとヤクザ礼賛の気配がつよいが、この世界で取材を続けるには仕方ないのでしょう。
 ビジネス界にも通用するテーマを、もっとシビアな世界であるヤクザ界の視点で考えます。(実話か分からないが)ヤクザのエピソードも紹介し、具体的なビジネスマンとしてのあり方を具体的に示します。一応「出世」がテーマであるが、ビジネスで成功するための話全般を説きます。
 世に自己啓発系の本は数多ありますが、それらとは価値の基準が異なります。役立つかどうかは二の次。内容の密度だけでは平均的評価である星2つとしましたが、楽しさを考えると3つ以上でいいでしょう。ヤクザを娯楽として読むのには最適。


さて、「ヤクザ=娯楽」という視点を教えてくれた本も近日中に紹介したいと思います。


人国記・新人国記(人国記、著者未詳。新人国記、関祖衡。浅野建二校注) [本の紹介★★]


人国記・新人国記 (岩波文庫)

人国記・新人国記 (岩波文庫)

  • 作者: 浅野 建二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/07/09
  • メディア: 文庫


 現代では、都道府県別のお国柄やそこからうまれる県民性などを分析した本は数多く出ています。その元祖とおもわれるものが、この『人国記』。江戸時代のことですから、当然都道府県別ではありません。分国別です(武蔵国とか山城国とか肥前国とか)。
 今回、このブログで取り上げるまでは、現代に残る多くの書物同様に『人国記』もまた江戸時代にかかれたものと思っていました。しかし武田信玄も読んだと伝わることなど、江戸時代以前よりすでに成立していたようです。そして江戸時代の初期になって、関祖衡と言う人が地図などを加え『新人国記』が成立しました。
 検索していて気づいたのですが「人国記」という言葉は「風土記」という言葉と同様、一般名詞化しているようですね。私自身はこの本に出会うまで「人国記」という言葉を知りませんでしたが……。

 われら肥前人は、人国記では勇敢(だけど馬鹿とか「音声下劣(野鄙)」)と評価されております。
「音声下劣」とは、言葉が田舎くさいのか、声を張り上げて品格が無いのかわかりませんが、秀吉の時代の肥前というか佐賀龍造寺・鍋島勢に関係有りそうなエピソードがあります。「行軍中は、ぺちゃくちゃしゃべっていてだらしない」とのことで秀吉に近い人に非難されました。しかし秀吉は、「そのようなやり方でこれまで武名を上げているんだから口出しすることじゃない」と、たしなめたそうです。
 関係ないところですがひとつだけ物産も紹介すると、小城羊羹も有名らしいです。有名であることを知らないぐらい地元では当然でしたが、表面の固い昔風の羊羹が多く残っているのは佐賀県だけらしいです。甘いものは多いですよ、シュガーロードですから。


タグ:日本史
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特殊部隊とは何か―ニュースでは決して報じられない、その極秘任務(柿森秀久) [本の紹介★★]


特殊部隊とは何か―ニュースでは決して報じられない、その極秘任務 (プレイブックス・インテリジェンス)

特殊部隊とは何か―ニュースでは決して報じられない、その極秘任務 (プレイブックス・インテリジェンス)

  • 作者: 柿森 秀久
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 新書



 著者は陸上自衛隊でレンジャー訓練を受け、自衛隊を退職後、世界各地で義勇兵として従軍している。知人にも特殊部隊関係者が多いらしく、特殊なネットワークを持つらしい。
 本書によると、世界の特殊部隊のさきがけは、イギリス陸軍のSAS。他の各国も、当然特殊部隊を持つ。たとえばアメリカのグリーンベレーは、特殊技能の教育を担うのが主な任務。日本の自衛隊はまだ特殊部隊が出来たばかりで、ノウハウの集積も不十分。等。
 予想に反してあまり派手な話では無く、世界の特殊部隊の概論を丁寧に述べていると思って良い。



タグ:軍事

医学の歴史(小川鼎三) [本の紹介★★]


医学の歴史 (中公新書 (39))

医学の歴史 (中公新書 (39))

  • 作者: 小川 鼎三
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1964/04
  • メディア: 新書


 解剖学の専門家が、古代より近代までの医学の歴史を概説。解剖学者らしく、治療法よりも人間の体に関する知識の変遷を中心に論じている。西洋から日本まで、長い期間をあつかっているから、断片的知識の羅列というイメージはぬぐず、特に西洋に関してはその傾向が強い。しかし東洋、特に日本に関しては比較的多くのページを割き、江戸時代後期以降の学問追求に人生を注いだ先人たちの呼吸も感じることができる。


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奈良県の歴史散歩 上・下(奈良県歴史学会) [本の紹介★★]


奈良県の歴史散歩〈上〉奈良北部

奈良県の歴史散歩〈上〉奈良北部

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本



奈良県の歴史散歩〈下〉奈良南部

奈良県の歴史散歩〈下〉奈良南部

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本


 上に示しているのは、新しい版。私が所持しているのは1975年の旧版。これも上下に別れ、やはり上巻が北部、下巻が南部らしい。すでに紹介した佐賀と違い、奈良や大阪のようなとんでもなく歴史の古いところでは、上下巻に分かれている。下巻の、隠遁の場としての吉野地方の説明(一ページだけだけど)などは、読んでいてぞくぞくする。
 このシリーズの特徴は、マニアックさ。ところが奈良県の場合はあまりに有名なところ、主要なものが多く、知らない名所でも聞いたことのあるキーワードとつながりがあります。歴史に興味が薄い人でも、紹介されているどんなところに行っても、ちょっとした薀蓄を楽しめるでしょう。簡単な地図なら付いています。本書と道路地図を照らし合わせつつ、ドライブも楽しいのではないでしょうか。
 かく言う私も、連休中にドライブの予定です。先日も奈良県南部をめざしつつ、奈良市街の渋滞にはまり、断念。今度こそ! そのためには早く寝なくてはいけませんが……。
 ところで奈良には悪い思い出があり、バイクでのツーリングでは帰った直後にクラッチワイヤー破断、車でのドライブでは帰途においてクラッチ故障という経験が……。任意保険オプションでレッカー移動はできましたが、夜のため修理はできず、修理後も車を取りにいける次の週末までは車通勤不可能。詳しい人が見れば数分で終わる問題だったのに。JAFだと簡単な処置はやってくれるようだし、入っていれば良かった…。一度事故れば得だし。ほうほう、会員優待施設なるものもあるのか……って、会員じゃないと検索もできないのかな。そういえばレッドバロンの保険にも会員用宿泊施設ってあったな。え?JAFってバイクのロードサービスもあるの?


 二度あることは三度あるという恐怖を胸に、行ってきます。


タグ:日本史
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ジオン軍の失敗(岡嶋裕史) [本の紹介★★]


ジオン軍の失敗 (アフタヌーン新書)

ジオン軍の失敗 (アフタヌーン新書)

  • 作者: 岡嶋 裕史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 新書


 ガンダムです。
 え? このブログにふさわしくない?
 いやいや。新書の判型だし、大学の先生が「失敗する製品が世に出てしまうのはなぜか」ということを考察するためジオン軍を題材にしているだけだから、良いんです。
 とにかくこのブログを開始後、初めて読みきった新書です。モビルスーツ開発をなかなかきちんと研究し、開発の意図などこれまであまり指摘されなかった点に注目してあり、ガンダム専門家の読書にも耐えうる出来です。ただ、宇宙空間は絶対零度じゃありませんよ、先生。
 ガンダムに興味のない方も、「ガンダムにはまっている人間は、ガンダムのどんな雰囲気が好きなのか」を理解するために読むといいでしょう。通常のアニメファンとは少々異なる世界です。さも当然の歴史的事実のように語っている様子、膨大な情報量に驚かれることは、確実です。「一年戦争」と呼ばれる時代を対象とした百科事典が存在するぐらいですから。



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佐賀県の歴史散歩 [本の紹介★★]

いにしえの交通路」で紹介済み。
全国の都道府県にある歴史関係の土地、建物を紹介する本の一冊。私が読んだのは旧版だが、新しい版が出ているらしい。

↓これは新版

佐賀県の歴史散歩 (新全国歴史散歩シリーズ)

佐賀県の歴史散歩 (新全国歴史散歩シリーズ)

  • 作者: 佐賀県の歴史散歩編集委員会
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 1995/04
  • メディア: 新書






タグ:日本史
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