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刀と首取り―戦国合戦異説(鈴木真哉) [本の紹介★★★★]

本当は今読んでいる本を紹介したかったのですが、どうやら今日中に読みきれそうにないので、以前読んだ面白い本を御紹介します。

刀と首取り―戦国合戦異説 (平凡社新書)

刀と首取り―戦国合戦異説 (平凡社新書)

  • 作者: 鈴木 真哉
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 新書


 私が鈴木真哉氏の名前を知った一冊です。新書になっているこの人の著書の中でもっとも面白いものかもしれません(この3,4年に出たものは読んでいないので分かりませんが)。
 日本の武士、といえば、日本刀で戦っているイメージをお持ちの方も多いかもしれません。実際には殺傷力は低く、また短いということもあって、実戦では使われません。このあたりまでは、恐らく戦国時代好きなら多くの人が認識していることでしょう。本書ではそのことに加え、飛び道具が主な戦死傷の原因であることを、統計的に検証したものです。正直なところ驚きました、鉄砲伝来前から飛び道具が予想以上に重要であったことに。
 タイトルにあるもうひとつのキーワード「首取り」。そう、日本刀は首取りに使われたというのです。その他、当然戦いに使うこともあります。例えば組討になったときや、物陰を曲がった途端に敵と近距離で向かい合ったときなどは、取り回しの良い日本刀の出番です。
 軽やかな文章でややこしさも無く、複数回読み直しても面白い本です。


タグ:日本史
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